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田園調布の家
House in Denen-Chofu
2005-04-07
敷地を見回したとき、クライアントは将来必ずもっとスペースを広く取りたいと考えるだろうと直感しました。
 敷地は住宅街の中に位置しており、普通に2階建てを建てた時に、将来その建築がクライアントの「可能性」を制限する結果にはならないかと自問自答しました。そして建物がもつ枠組み、つまり「構想」をデザインして将来への可能性も含めて提案することとなりました。それが本計画の中心となる「半地下RC造」と、将来2階部分を増築出来るような構造耐久性、可変性としてのデザインです。
 普通の2階建てを建ててしまうと、当然建ててしまった地下部分に地下室は計画できません。建物が建っていない部分を使うことしか出来ないわけです。また、建ててから再び地下室を計画するとなると、目の前で行われる工事の影響は普段の生活に大きく影響します。掘削の振動、埃など、招かれざるものばかりです。
 しかし発想を転換して予め地下を計画しておけばどうでしょうか。増築工事は木工事などの軽量な材料で済み、工事も早く、しかも振動はほとんどありません。後に欲しいスペースを計画するのではなく、今、質実剛健な構造を計画しておくことで将来の可能性を十分に引き出すことができると考えます。また、住宅用の地下階は天井が地盤面より1mまで上がっていても地下階として認められます。つまり地面に潜っている部分は思ったより少なく出来ます。また、この敷地は道路より約70cm上がっているため、敷地高低差を使用して土工事(土を掘る工事)を減らすことが可能であり、半地下RC造でも価格競争力のある施工が可能であると考えます。


Location: Tokyo
Category: Residential




所在地:東京都大田区
用途:専用住宅
建築設計:遠藤克彦建築研究所
構造設計:永田構造設計事務所
敷地面積:110㎡
建築面積:59.48㎡
延床面積:111.18㎡
構造:木造(一部RC造)
規模:地上2階・地下1階
施工:松栄建設株式会社
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